日本国内でのCOVID-19(新型コロナウィルス)感染者数の増加を見る。
2月14日 4人増加 累積33人
2月15日 8人増加 累積41人
2月16日 12人増加 累積53人
2月17日 6人増加 累積59人
2月18日 6人増加 累積65人
累積感染者数には武漢(湖北省)からの帰国者は含むが、ダイヤモンドプリンセスの乗客は含まない。
上の数字は、WHOの状況報告(Situation Report)
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/situation-reports/
から採ったから、日本の新聞報道とは時差の違いから少しずれる事がある。
上の数字から何が言えるか?
まず当たり前だが増えていることがわかる。
しかし、爆発的に増加しているようには見えない。
爆発的に増加とは、今日は昨日の2倍の増加、明日は4倍の増加、明後日は8倍の増加という、「指数関数的(ネズミ算的)」増加をいう。1月後半の中国での増加が「指数関数的(ネズミ算的)」だった。
日本国内で「指数関数的(ネズミ算的)」増加が起こる可能性はあるが、今のところその兆候は見えていない。
ただし、一定程度の増加があるということは、日本国内にCOVID-19がある程度入り込んでいることを意味する。
こんな計算をしてみた:
JTB総合研究所のインバウンド訪日外国人動向
https://www.tourism.jp/tourism-database/stats/inbound/
を見ると、去年11月の中国人訪日客が70万人だそうだ。
今年1月はどうだったかわからないけれど同じくらいで70万人としよう。
中国全体で14憶人いるとして、武漢の人口を1000万とすると、中国人140人のうち1人が武漢の人となる。つまり1/140だ。
そうすると武漢からの訪日客数は
70万x(1/140)=5000人
と見積もる。
武漢からのチャーター機で帰国した日本人の感染率は1%くらいだったから、武漢の人の感染率も1%とする。
武漢の人口の1000万の1%は10万人だから的外れな数字でもない。
現に今の感染者数は7万人であって、そのほとんどが湖北省(武漢を含む)だ。
そうすると、5000人の人のうち1%の50人が感染者となる。
その位の人数のCOVID-19感染者が1月に日本に入っていてもおかしくない。
50人の感染者が日本に入って数十人の国内感染をもたらした、とすればつじつまが合っているように見える。
言っておくが私は決して中国人を貶めるつもりはない。
今回はたまたまCOVID-19の震源地が中国だったから中国からの入国を気にするわけで、次回のパンデミックの震源地がアメリカだったら、アメリカからの入国を気にする。
ともかく、50人の感染者がもたらしただけの新型コロナウィルス:COVID-19が既に日本国内に住み着いて我々の周りにいる、というイメージを私は持つ。
しかし、COVID-19の「濃度」が十分に低いならば、我々の体がもっている免疫力でCOVID-19に勝つことができる。
今後感染者が大量に日本に入るとか、国内で感染者が異常に増えウィルスが増殖するとかいう事態が起これば、
国内のCOVID-19の「濃度」が上がり、個々の免疫力では大量のCOVID-19に勝てない人が増え、新型コロナウィルス肺炎にかかる人が増える事になる可能性がある。
そうした事態に至らないためには、よく言われているような
手洗い、
うがい、
ドアの取っ手の消毒、
宴会を避ける、
マスクをする、
健康な状態に保つ、
体調が悪い時に外出しない、
などできることをする。
周りにはCOVID-19が居ると思って行動したい。