わからんから面白い魏志倭人伝

三国志の時代の魏志倭人伝にはわからん事が多い。わからんからそのまま想像力を働かして楽しんじゃお!

卑弥呼の贈り物

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西暦238年の卑弥呼の贈り物は生口10人と布2枚という寂しいものだった。

余程急いでいて贈り物を集める余裕がなかったに違いない。帯方太守に新任したばかりの劉夏も急がせただろう。むしろ魏の中央をよく知っている劉夏が主導したかもしれない。

内容よりも早さを重視した。

使者難升米と牛利も、中国文明に圧倒されることなく、贈り物の貧弱さにも関わらず、毅然と応対したに違いない。魏はこの二人を称号を与えるに値する人物とみなした。

結果的に使者の派遣は大成功だった。

魏の明帝は大いに喜んだ。

おそらく倭が、東方から呉を牽制できる勢力とみなしただろう。

一方で、倭に対し、魏が強大で文明の進んだ帝国である事を示す必要があった。それが倭への膨大な贈り物になった。内容的には100倍以上のお返しだ。

 

これらの贈り物の中で現代まで残りそうな物はどれだろうか?

布類はまず残らないだろう。真珠鉛丹、金は残っていても見分けがつかないか?

そうすると金印、刀、銅鏡か?

金印は表面に親魏倭王とあるはずだから、出土すればすぐそれと分かる。ただ2.5cm角位の小さいものだからなかなか見つからない。(志賀島で漢委奴国王の金印が見つかったのは奇跡だ。)それでも最新の科学技術を応用して絨毯爆撃的にあらゆるところを調査すればいずれ探し出せると思う。(もっとも盗掘者が見つけて溶かしてしまったらどうしようもない。)

刀二振りは期待できる。この刀は鉄製だろうか?青銅製だろうか?表面に文字があるだろうか?

銅鏡100枚については次回考える。